U10ジュニアチャンピオンズリーグ初戦は札幌のクラブチーム。
4年生としては3大会目。
豊富とは言えない経験の中だが、今度こそは!と意気込み十分で試合が始まった。
一人氣になる選手がいたJだ。
試合前から表情が硬く、動きも慎重すぎる感じだった。
打席では、「打っていこう!」のタイミングでも、ストライクを振ることができない。
追い込まれてからはスイングするが、追い込まれた後の打率は誰でもそう高くはならないものだ。
その弱氣とも取れる様子に、私は厳しく声をかけた。
「何のために打席に立っている?4ボールを狙うためなのか?」
「何のために練習してきた?試合でストライク見逃すためではないだろ?」
Jは悔しさをにじませながら、守備についた。
その試合は課題をいただきながらも敗戦。
2試合目が始まった。
4-9で迎えた最終回5点ビハインド。
先頭打者はJ。
粘るも最後は三振、、、と思われたが振り逃げで出塁!ランナーになると、果敢に次の塁を狙う姿勢が表れた。
その後、4ボールなどでコツコツと3点を返し、
7-9、なおもランナー2・3塁でJに再び打席が回ってきた。打者が一巡したのだ。
この打席は、1球目からオーラが違った。
まさに強氣。
ファーストストライクは空を切ったが、今までにはない闘志を感じさせるスイングだった。
前回までは見逃しがちだったが今回は違った。
なにかやってくれそうな予感。
そして1ストライクからの投球はストライクゾーンへ!
「カキーン!」と、ものの見事にライトは打ち返した!
2名のランナーが返って同点に追いついた。
ベース上でガッツポーズをするJ
思わずベンチから
「J強くなった!大したもんだ!数時間前の自分をもう超えたぞ!」と相手もいるのに発してしまった。
熱い気持ちを表せるようになった
やってやるんだ!の氣持ち
とても格好良かった
すごかったJ
ここからだ
感動した
さすが
よし
J
たった数時間で大きな成長を遂げたJ。
僕はこれからもJの成長を確信している。
夢は叶う!ベストラン!
Comments